BIG MAGIC

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食べて祈って恋をしてを書いたエリザベス・ギルバートの新作 BIG MAGIC を読みました。

作家ご本人の声で録音されたオーディオブックを昨日買って、あまりに面白く、昨日聞き終わってしまいました。

クリエイティビティについてのノンフィクションで、創造力、インスピレーション、創造する上での恐怖とどう向き合うか、人間はなぜ創造するのかについて、作家として書き続けてきた彼女の経験が書かれたものです。

以前、TEDのスピーチで彼女はクリエイティビティについて話していたことがあったのですが、そのスピーチで触れていたこともありました。

作家として、彼女はどう書いてきたか、インスピレーションはどのように訪れるか、作家として成功するまでの生活など、とてもフレンドリーな文章で書かれています。

エリザベス・ギルバートは、『創造性というものは、限られた人に与えられた才能』という考えを疑問視しています。

・インスピレーションとは、もしかすると、人間や動物のような、『生き物』ではないのだろうか? 

・そして、インスピレーションは、表現者を探していて、『何かを造る』というのは、インスピレーション(という生き物)と、表現者の共同作業ではないだろうか? 

これが、エリザベス・ギルバートが作家として書き続けてきた結果、感じていることだそうです。よくアーティストは、作品を創っている時に、「自分ではない何かが降りてきた」というようなことをよく言いますよね。

これについて、驚きの偶然があったそうです。

エリザベス・ギルバートは、ある時、彼女の夫がしてくれた話からインスピレーションを得て、ブラジルのアマゾンを舞台に小説を書こうと思い作業を始めました。しかし、個人的な事情から、一時的に本が書けない状況になってしまったため、書くことを保留しました。2年後、やっと書くことに専念できるようになり、さて書き始めよう!と思ったところ。。。インスピレーションは消えていました。しばらく努力したけれど、『何か息づいていたものがもうそこにはなかった』のだそうです。仕方なく諦めて、別のことを書こうと、そのインスピレーションとお別れすることにしました。

その数ヶ月後、エリザベス・ギルバートは、あるパネルディスカッションで初めて出会った作家のアン・パチェットとお友達になり、お互い遠くに住んでいたので文通を通して友情を深めていきました。

しばらくして、アン・パチェットからの手紙で、ブラジルのアマゾンを舞台に小説を書き始めたという内容がありました。

偶然に驚いて、エリザベス・ギルバートは、彼女も実は数年前にアマゾンを舞台に小説を書こうと思っていたのだが、インスピレーションが消えてしまい諦めたのだと、(小説の内容は全く説明せず)手紙でアン・パチェットに伝えました。

またしばらくして再開した二人。ブラジルのアマゾンの小説について是非聞きたいとエリザベス・ギルバートはアン・パチェットに伝えました。

そこで彼女は、「エリザベス、諦めたとはいえ、あなたの書こうとした小説はどういうものだったの?」と聞かれ、エリザベス・ギルバートは自分が数年前に書こうとした小説の内容を説明しました。

説明が終わるとアン・パチェットは驚いた顔で「冗談でしょう!!」と叫び出したそうです。

なんと。。。アン・パチェットは、若干の違いはあったけれども、ほどんど同じ内容の小説を書いていたのだそうです。

もちろん、エリザベス・ギルバートは自分の書かなかった小説の内容をアン・パチェットに伝えたことはありません。偶然かもしれない、でも、偶然じゃないのでは?

『やっぱりインスピレーションは生き物で、創造してくれる人を探して、魂から魂を移動しているのでは?』

相手を疑うこともできたかもしれないが、エリザベス・ギルバートは、全くそういう気持ちはなかったそうです。「むしろ、この偶然が、(インスピレーションは生き物であるという)自分がいつも感じていた奇妙な考えが本当に事実なのだろうという確信になった」と書いています。

なんというBIG MAGIC!

まだ英語しか出ていませんが、きっとすぐに翻訳されると思います。オープンですがすがしい本でした。

www.shihokoh.com

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